ご祝儀はどのくらい包むべき?相場について
新郎新婦から招待された立場をわきまえた上で相場を参考にしましょう
地域によって若干変化がありますが、おおよそ、結婚式のご祝儀の相場は、20歳代なら2~3万円、30歳代なら3~5万円、40歳代なら3~10万円と言われています。
金額に幅がありますが、それは新郎新婦との日頃のお付き合いの度合いで違ってきます。
20歳代 | 2~3万円 |
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30歳代 | 3~5万円 |
40歳代 | 3~10万円 |
4や9の数字は忌み嫌われるので、4万円や9万円で包むのはやめましょう。
偶数も割り切れる数字で別れを連想されるので、従来は避けてきましたが、最近ではこだわらない人が増えてきています。
特に、2の数字はペアを連想され、夫婦を意味すると捉えられてきています。もし、2万円を包む時は1万円札と5千円を混ぜて3枚のお札にすると問題ありません。
8の数字も、漢数字の八から末広がりの縁起の良い数字になります。包むお札は必ず折りじわの無い新札にするのが常識です。銀行などで新札に取り替えてくれます。
祝儀袋のデザインは?必ず水引が結び切りのもの
金額にふさわしいデザインで、水引が結び切りのものを選びます
細い紙をよって作られた赤白や金銀の飾り紐のことを水引(みずひき)と言い、これが付いている封筒にご祝儀を入れます。
水引の結び方も種類があり、蝶結びの場合は何度でも結び直せるので、誕生祝などに使用されます。結婚のお祝いは繰り返しあるべきではないとされているので、結び切りやあわじ結びの封筒にします。
多くの場合、祝儀袋のパッケージに包む金額の目安や使用用途が明記されていますので、店頭で確認してから買うようにしましょう。
一般的に、高額なご祝儀になるほど、デザインが華やかな祝儀袋になりますが、一番正式なものは白です。ご招待いただいた会場の雰囲気や新郎新婦とのご関係にふさわしいものを選びましょう。
祝儀袋へのお札の入れ方や表書きの方法
それぞれのしきたりに従って行います
ご祝儀の入れ方
ご祝儀袋は、中袋に入れます。
中袋に金額や住所氏名を記入しておくと、のちほど新郎新婦が確認する時に便利です。もともと袋に金額や氏名の記入スペースがプリントされている場合はそこに書き込みます。
記入スペースが無い場合は中袋の表の中央に金額、裏の右側に住所、左側に氏名を書くのが一般的です。金額を記入する際は漢数字を用い、1は壱、2は弐、3は参、5は伍を使い、万円ではなく、萬円と書きます。
お札は印刷されている肖像画を上に揃えて重ね、角が折れないように中袋に入れます。お札を入れた中袋は祝儀袋に入れ、裏にある折り返しを上側を先にし、下側を後からかぶせます。
これが逆になると、不祝儀のしきたりになるのでご注意ください。
祝儀袋の表書き
できれば毛筆で、濃い目の墨を使うのが正式ですが、今は筆ペンを使う人が多いです。薄墨色はお葬式などの不祝儀に使用するので、間違えないようにしましょう。
祝儀袋の中央にある水引の真下に、自分の名前をフルネームで記入します。ご夫婦でご祝儀を包む時は、水引の真下に名字を書き、その右下に夫の名前、左下に妻の名前を記入します。
同僚や友人など複数でご祝儀を包む時は、水引の真下から左へ、年齢や立場が上位の順に指名を記入します。全く同格の時は名前のあいうえお順に記入します。
連名で記入するのは3名までの場合のみで、4名以上の時は水引の真下に代表者の名前だけ記入し、その左隣りに外(ほか)一同(いちどう)と書き加えます。
しわのない純白の半紙や上質な奉書紙などに全員の氏名を記入して、中袋に同封しましょう。
遠方からの出席の場合は、交通費を差し引いた額にしてもいい?
事前に新郎新婦からそのようなお話がなければ、相場の金額を包むのが妥当です。
新郎新婦からご招待の際に宿泊費や交通費を負担すると、遠方からの出席者には事前に声をかけることが多くあります。
しかし、そういった話が無い場合は、とりあえず通常の相場を包んでおくべきです。当日になってから、お車代として交通費を渡される場合もあります。
ご友人同士でお互い様だからとか、新郎新婦からご祝儀辞退の話があったり、ケースバイケースの時もあります。
ご祝儀を送付するタイミングやその他のルール
挙式1週間程前までに現金書留で送りましょう。
今では結婚式当日に現金をご祝儀袋に包んで渡す場合がとても多いですが、正式には、結婚式より前に新郎新婦の自宅にご祝儀の品物や現金を持っていきます。
ですので、挙式1週間ほど前までに、ご祝儀を現金書留で自宅に送付しても問題ありません。結婚式当日は受付で記帳のみ済ませます。
事前にお断りの話が無ければ、相場の金額を包みましょう。
少し前までは、再婚の場合は結婚式を挙げなかったり、ご祝儀を辞退される風潮だったりしていました。
しかし、今では再婚でも全く新しい人生の門出として捉えられてきています。2度目のご招待でも過去のことは多く語らず、気持ちよくお祝いして差し上げましょう。
どんな会場でも最低限の相場に合った金額を包むべきです
レストランでの結婚式ということは、新郎新婦が特に料理にこだわったパーティにしたいということかもしれません。
レストランといっても様々で、品格のある高級なレストランの場合もあり、決してカジュアルとは限りません。立場をわきまえない少額のご祝儀はご自分の品格を問われかねません。