愛しあう彼、または彼女との結婚が決まり、幸せいっぱいの中で結婚式が行われます。理想の結婚式にする為に、または式に参列する際の為に、挙式にはどのようなスタイルがあるのか、そして、挙式に参列する際のマナーを知っておきましょう。
現在主流となっているスタイルは3種類あり、「キリスト教式」「神前式」「人前式」と呼ばれています。キリスト教式で式を執り行うカップルが約64.3%、神前式が約16.7%%、人前式が約16.8%です。(ブライダル総研より)
キリスト教式の結婚式のマナー
キリスト教と一言に言っても、カトリックとプロテスタントという2つの宗派があります。挙式を執り行う司式者は、カトリックでは神父、プロテスタントでは牧師というように違いが出てくるのです。
他にも、バージンロードの色がカトリックは赤や緑、プロテスタントは白。カトリックの十字架にはキリスト像がついていて、プロテスタントは十字架のみ、などの違いがあります。ただし、プロテスタント教派は信仰宗教に関わらず誰でも挙式できるのに対し、カトリック教派は新郎新婦の両名あるいはどちらかが信者である必要があるので注意しましょう。
式に招待され参列する場合の服装の注意点は、男女ともに新郎新婦よりも控えめな服装で出席することです。女性の場合は、ウエディングドレスと同じ白のドレスやワンピースは避けましょう。
奇抜な服装やジーンズ等のパンツスタイルなど、カジュアルすぎる服装もふさわしくありません。肌の露出は避け、ノースリーブなどの肩が見えるドレスの場合は上着を一枚羽織りましょう。男性も同様に、華美になりすぎず、カジュアルすぎない服装で出席します。略礼服の着用が一般的です。
神前式の結婚式のマナー
例えば三三九度(新郎新婦が交互に大中小3つの盃を交わすことで永遠の契りを結ぶ儀式)や玉串奉奠(榊の小枝に紙垂と呼ばれる切紙をつけた玉串を、御神前に捧げる儀式)、神社によっては結婚の儀を告げる雅楽の演奏や、巫女が雅楽に合わせて舞を奉納する巫女舞などが行われることもあります。馴染みのない儀式もありますが、式の流れや作法は事前に斎主や巫女さんから説明があるので安心です。挙式は神官によって執り行われます。
参列する際の服装は、和装でも洋装でもよいですが、キリスト教式同様、新郎新婦よりも控えめな服装にしましょう。神社での挙式の場合は、靴を脱いで本殿にあがるので、脱ぐのが簡単な靴にし、ストッキング等を履いておく必要があります。素足は厳禁です。
式中に写真を撮影したい場面があるでしょう。しかし、キリスト教式や神前式などの宗教式では、教会や神社は神聖な場所とされているため、挙式中に勝手に写真を撮ることが許されていない場合がほとんどです。写真を撮影することでセレモニーの進行を妨げてしまうこともありますよね。専属カメラマンのみ撮影を許されていることも多いので、写真撮影については事前に確認をとりましょう。許可がとれた場合も、式の進行中の撮影は控え、シャッター音を出さないようにするなどの配慮をしましょう。
人前式の結婚式のマナー
上記2つのスタイルでは神仏に結婚を誓うのに対して、人前式では参列者に2人の愛の証人になってもらうことで自然と一体感が生まれます。
参列者の服装については、和装・洋装など決まりはありませんが、基本的なこと(派手すぎずフォーマルすぎない服装で、肌を露出しすぎないなど)は同じです。
この「~過ぎない」が重要なのです。結婚式でのマナーには、共通して「一堂に会した人が心地よい時間をすごす」という目的があります。その時々に合わせたフォーマル加減、あるいはカジュアル加減を見極めることが大切です。
例えば、挙式後の料理が着席フルコース。ご祝儀制で「披露宴」と記載されていればフォーマルです。会費制で料理は立食、さらに、「パーティ」と記載されていればカジュアルです。フォーマルな式にはゲストに親族や会社関係者、年配者が招かれ、カジュアルな式には友達が中心に招かれるなど、ゲストの顔ぶれでも判断することができます。新郎新婦がどのようにゲストをもてなしたいのかを考え、服装や振る舞いに活かしましょう。
挙式後には場所を移動し、披露宴が行われますよね。結婚披露宴は専門式場(約32%)、ホテル(約31%)、ゲストハウス(16.4%)、レストラン(13.9%)、で行われます。(数字は『結婚トレンド調査2013』(ゼクシィ)より)
ゲストハウスやレストランの場合は駐車場やラウンジがない場合がありますので、車で会場に行く方や着替えが必要な方などは、会場やその付近に駐車場や着替え室、喫茶室があるか事前に確認しておくことをおすすめします。